創業1868~1882 明治初期

名張市百合が丘東3-272
電話 0595-64-1401
代表者 笠置 善一郎

■ 取扱商品・サービス

 業務用のお米、お酒、中元歳暮などの各種ギフト、健康食品、灯油、宅配水のお届けが主です。もう十年以上も前になりますが、大阪の小さな石鹸メーカーさんとあるご縁で取引を始めました。全くの無添加石鹸で、最初はうちのお得意様で敏感肌、アトピーの方におすすめしていましたが、今はインターネット通販という形で全国にお届けさせていただいています。昨年、健康管理士一般指導員という資格をとり、健康についてのご相談もお受けしております。生活習慣病は食事からくる病気なので、食を正せば防ぐことが出来ます。健康食品は巷にあふれていますが、上手に選んで使えば健康を維持し、長い人生をより楽しく過ごせます。そのためのアドバイスをさせていただいております。

伊賀酒やワインなどが並ぶ

■ 事業の沿革

 江戸時代後期に、井筒多平が奈良県川上村より新町に来て改姓し、笠置家を興しました。多平は明治17年1月6日退隠=隠居の記録があります。最も古い記録は、明治12年7月の日付が入り、多平の子、楢松が書いた「商売往来」と題する覚書のようなものです。そこには穀類豆類の記載がありますので、明治初期またはそれ以前に穀類を扱う商いを始めていたと思われます。 
 その後は祖父音之助、そして父良太と続き、私善一郎で5代目となります。いつ頃からかわかりませんが、米屋では燃料の薪炭を扱うようになり、それがプロパンガスや灯油に代わっていきます。殆どが配達で、祖父の頃は貨物自転車、父の代でオート三輪になり室生口大野くらいまで配達していました。2~3歳の頃だと思いますが、黒田あたりの道でドアのないタイプのオート三輪車から落ちた記憶があります。私が店を継いでからは、それにお酒やギフト、健康食品、宅配水が加わりました。

取扱商品を手にする笠置さん

ギフトの注文も多い

■ 経営理念・特色

 取り扱う商品は、お客様や時代の変化で変わっていきます。また販売手法も変化していきます。おかげさまで、とても長いお付き合いのお客様もいらっしゃいます。商売をしていると、どうしても商品そのものにこだわってしまいますが、それとは別に、お客様を大切にする、人を大切にする、人にフォーカスして商品や売り方を整える、ということが大事かな、と考えています。

■ 暮らしの必需品届ける 人と人との関係大切に

 Q 創業から現在までの歩みを教えてください
 A 1879(明治12)年7月の日付が残る覚書には「穀類」「豆類」の記載があり、明治初期やそれ以前から商いを始めていたと思われ、私たち夫婦は5代目です。時代が進むにつれて、薪炭やプロパンガス、灯油などの燃料も取り扱うようになり、私たちの代になってからは酒類やギフト、健康食品、宅配水も加わりました。

百合が丘の住宅地内にある店舗

 Q 時代とともに扱う商材が増え、変化してきたことについて
 A 販売元や問屋と消費者をつなぐ小売店として、いつの時代も人と人、人と物をつなぐ仕事だと感じています。常に初めてのお客さまと対面するわけではなく、近隣の顔の見える関係の中で日々の暮らしに必要なものを届けています。
 近年は事業所・個人宅を問わず、安全安心で手軽な宅配水(ウォーターサーバー)の需要が高まっています。縁あって健康食品や無添加せっけんを取り扱っていることもあり、健康管理士一般指導員の資格を取って、長い人生をより楽しく過ごせるアドバイスをさせて頂いています。

 Q これからの抱負を教えてください
 A お客さまそれぞれの生活や時代の変化によって、扱うものも売り方も変わってきます。長く続いてきた人付き合いも、新たに築く人間関係も大事にしていきたいと思います。