創業1914 大正3年

名張市東町1743
電話 0595-63-0730
代表者 田村 禎規
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■ 取扱商品・サービス

 時計・眼鏡・宝石・補聴器・パワーストーン・バッグ・健康靴などの販売と修理。出張車を用意していますので、お客様のご自宅まで出張のサービスも承っています。

メガネ、宝石、時計が並ぶ店内

■ 事業の沿革

 創業は大正3年(1914年)8月、田村丑松がランプ販売と時計販売を始めました。初代はそれ以外にも、化粧品の販売や旅館業、煙火製造販売など、様々な商いを展開していきました。
 その後、二代目として田村昌包が跡を継ぎ、時計の販売と修理を中心に、当時最新のスクーターで各地へ出張販売に尽力しました。この頃、新たに眼鏡の販売を始めました。
 平成3年(1991年)に株式会社田村を設立し、三代目となる田村禎規が代表取締役として就任。時計、眼鏡の販売のほか、新たに宝石、結納品、補聴器の販売を始めました。
 2022年8月で創業108周年を迎えることになります。現在は名張市で3店舗、伊賀市で1店舗の事業展開をしています。

毎年神戸で開催される「国際宝飾展」で専門店の代表としてテープカットする田村社長(右から2人目)

■ 経営理念・特色

 地域密着でお客様に信頼と安心のサービスを継続して展開していきます。
 お求めやすいリーズナブルな価格帯商品から高級ブランド商品まで、幅広い内容でお客様にご提供し、たくさんのお客様に末永くご利用いただけるお店を目指します。

店頭でひときわ輝くジュエリー

■ 時代の変化を先取り魅力的で愛される店に

Q 創業のころは、多様な商品を販売していたようですね。
 A 祖父、丑松は趣味の多い人で、創業時はランプ、雑貨、時計の他、この地では初めて花火の製造・販売も始め、商いも順調だったようです。2代目の父、昌包は時計の販売と修理を商売の中心に、店舗を現在の東町に移しました。当時、店の前の伊勢街道は多くの人で賑わい、街道沿いには専門店が建ち並んでいました。

東町にある店舗

 Q 現在の3代目、禎規社長(77)はメガネや宝飾品も扱い始め、店舗数も増えてきましたね。
 A 当社は1991(平成3)年に株式会社に改組しましたが、会社としての信用を得るためには品揃えや店舗数を増やし、会社の器を大きくする必要がありました。それで、それまでの時計に加えてメガネやジュエリーの取扱いを始めるとともに、桔梗が丘住宅地の開発に伴ってできた近鉄プラザ(当時)に出店させて頂きました。現在、名張市内の大型店に2店、伊賀市に1店を出店させて頂き、多くのお客さまからご愛顧いただいています。

 Q 一店舗にとどまっていては、今後の発展が見込めないということですね。
 A 時代の流れで名張の経済の中心は従来の伊勢街道沿いから市役所周辺地域に移ったことで、街道沿いにあった多くの店も消えてしまいました。こうした時代の流れを現実として受け止め、本店はここに置きながらも、集客力のある大型店に出店するという戦略を取ったわけです。

1905(明治38)年の「顧客台帳」を持つ田村社長

 Q 会社として力を入れている経営の考え方は?
 A いつの時代でも忘れてはならないのは、お客さまから喜んで頂き、「また行きたい」と思ってもらえるような店づくりですね。当店はブルガリ、ティフィァニー、グッチ、プラダなど、一流ブランド品の販売特約店になっております。一般のチェーン店には置いていないブランド品が、わざわざ大阪の百貨店に行かなくても田村で買えるわけです。
 ただ、いくら良い商品を並べてもそれだけでは不十分です。やはり常に新しい情報を仕入れた上で、お客さまに誠実に対応し信頼感と安心感を持って頂くことが大事です。そのことで店の魅力が増し、長く愛される店になると思います。

 Q 4代目を継がれる予定の宜也さん(48)のこれからの意気込みを聞かせてください。

 A デジタル化や健康管理のできる時計、マスクを付けても曇らない抗菌レンズのメガネ、最新デザインのジュエリーなど、時代とともに商品はどんどん進化しています。その変化に取り残されると、店の魅力も無くなってしまいます。お客さまのオーダーにきめ細かく応えられる専門店の強みを生かし、当店が更に百年以上続くよう精進したいと思っています。

店の前で3代目の田村社長(左端)夫妻と4代目を継ぐ宜也専務家族

店の外観